『デザインの鍵』/池邉陽
-建築の目的は、ある定まった人間に対して、それに適応した建築をつくることではなく、建築と人間が結びついたときに、そこに新たな人間が生じ、また建築自体も、その人間によって変化するというダイナミックなプロセスであることを忘れてはならない
『デザインの鍵』/池邉陽
-建築の目的は、ある定まった人間に対して、それに適応した建築をつくることではなく、建築と人間が結びついたときに、そこに新たな人間が生じ、また建築自体も、その人間によって変化するというダイナミックなプロセスであることを忘れてはならない
『ピエールとジャン』序文/モーパッサン
「燃えている炎や、野原のなかの1本の木を描くにしても、その炎や木が、われわれの目には、もはや他のいかなる炎や、いかなる木とも似ても似つかぬものに見えてくる。」
これは、文章表現における模倣の段階から独創への飛躍を言い表した文である。
私たちは以前だれかが表現したいくつかの言葉を思い出しながら、自分の言葉を見出そうとする。どれを選び、どれを捨てるのか、どう組み合わせるのか、あるいは、全く別の表現はないのだろうか。自分の目で見るということは、このような混沌の中のでの忍耐強い戦いの中から、それまで誰一人として見出すことのなかった言葉を見出す。
建築においても新しい表現を希求することは建築家自身の喜びであり、建築界の積年のテーマでもあり、創造性に歓びを感じる点では、先人の葛藤は救いの言葉の対象である。モーパッサンの主張はこう収斂されることが多い”モーパッサンの一語説”つまりは、描写のために最も最適な一語をつきとめること。-それは、試行錯誤の果てにようやく手に入れることのできる名人的な能力でもある。仮に建築設計の仕事が舞い込んだとする。僕はいつまでももがき悩みながら、その土地に相応しい建築をひねりださなければいけないのだろうか。今、時代は相当なスピードで展開しており、日々刻々と状況が変わっている。ひねり出した頃に環境は一変してはいないだろうか。そこを悩んでいる。
学ぶべき美しさは、そのひたむきな姿勢である。
榮久庵憲司は道具の世界の楽しみ方として、次の4つを上げています。
1.道具の心を探すことです。
2.道具の作法を探すことです。
3.道具の躾を探すことです。
4.道具の力を探すことです。
道具の躾も、人の躾と全く同じことがいえます。人の躾が、ただ単におしゃれをしたり、おしろいをつけたり、その場限りの礼儀を覚えたりしても、決して身につかないと同じように、道具は道具自体の役割をよく知っていなければならないのです。
パターンランゲージ/クリストファー・アレグザンダー(1977)
この本の核心としては、人々は自宅や街路やコミュニティを自らの手で設計すべきだというものである。木賃再生ワークショップ2011もこの本の考え方を基盤としている。実践を踏まえたこの段階で、もう一度腰を据えて本書を体験したいと思った。
1977年に発表された本が今なぜ、引き合いに出されるのだろうか。それは現代のあまりに複雑な価値観を串ざしにする社会システムの構築に有効な設計手段であるからだ。
話が前後するが、パタン・ランゲージは「心地よい」という感じる環境を253パターンあげ、その一つ一つの行為の積み重ね、変化の繰り返しが全体を豊かにしていくという設計手法を提言している。パタン自体の定性的な価値を根拠に置く手法は、合理的な近代建築の考え方とは全く異質な方法論である。
つづく。
一般に、1通常の、2並のという二つの意味しかないけど、もっと違うニュアンスがある。
類語辞典では、11種類に分けられる。
regular/proper/usual/ordinary/common/average
/general/orthodox/formal/normal/standard/
この違いは重要
つづく